先輩メッセージ

大学では、日中の光を吸収して道路などを見やすくする蓄光材料について研究していました。就職活動でエントリーしたのは、地元である岡崎の土木や建設の会社です。朝日工業を選んだのは、土木建設業界で働く家族から「あの会社はしっかりした工事をしている」という評判を聞いたからです。入社後は現場監督として様々な工事に携わり、最近では国土交通省が推し進めるi-Constructionの技術を使った最先端の工事を社内で初めて手がけました。現場監督は、決められた工期の中で工事をどう進めるのかを自分でハンドリングできるのが面白いです。発注者である国・県・市と、現場の職人さんとの板挟みに悩むこともありますが、工事を最後までやり遂げると大きな達成感がこみ上げてきます。

特に思い出に残っている仕事は、岡崎市岩津町の堤防工事にi-Constructionを採用したことです。i-ConstructionとはICT(情報通信技術)を土木建設現場に導入し、生産性の向上を図る画期的な取り組みです。災害に備えて小規模な堤防を増強する工事で、現場の3Dデータを取得し、それを重機のオペレーターに車載モニタを通して提供し、稼働させました。通常の工事とは違い、丁張りという工程を省けるという利点があるものの、GPSの誤差による不具合や雨などで削れてしまった土を判別できないなど、新しい試みならでは問題も起こりました。それらを一つひとつ解決しながら、約10ヶ月で工事は無事に終了。後日、国土交通省から表彰を受けて業界新聞にも掲載されるほど、高い評価をいただいたのが本当に嬉しかったです。